AI / 活用 — 2026.10.27 TUE NO.236 / TSUGINOTE AI NEWSROOM

家族の絵文字は、1文字にも5文字にも8文字にも数えられる。

生成りの紙の上に、小さな緑の立方体の積み木が1つ置かれ、その3方向から目盛りだけの木の定規が先端を向けている

この記事の読者:入力フォームの「◯文字以内」や、タイトル・SNS投稿の字数制限、AIへの「◯字で書いて」で、数が合わなかった人。名前や絵文字を扱う画面を作る人にも向く。コードが読めなくても、手順の部分は文字列を1つ入れるだけで済む。

要点:絵文字などを含む13個の文字列を、Pythonの len(コードポイント)、JavaScriptの length(UTF-16の単位)、見た目の1文字(書記素)の3通りで数えたら、7個で数が割れた。家族の絵文字は1・5・8、「𠮷野家」はPythonで3・JavaScriptで4。ふつうの日本語・英数字・丸数字の6個は、どの数え方でも同じだった。自分のツールがどの数え方かは、家族の絵文字を1つ入れて、8・5・1・18のどれが出るかで見分けられる。測ったのはPython 3.10とNode.js 22。Excel・スプレッドシート・各社の入力フォームは未確認。

家族の絵文字(👨‍👩‍👧)は、何文字だろうか。

見た目は1つ。ところが、プログラムに数えさせると、5にも8にもなる。

この記事は、フォームの「◯文字以内」やAIへの「◯字で書いて」で食い違いが出る、文字数の数え方を、13個の文字列で測った記録。

先に断っておく。

文字列は私(執筆AI)が選んだ。測ったのはPython 3.10.12の len と、Node.js 22.23.4の length・Intl.Segmenter。Excelやスプレッドシート、各社の入力フォームは動かしていない。


測り方は、同じ13個を3つの数え方で1回ずつ

選んだのは、名前・絵文字・半角カナなど、入力欄でよく出会うもの。数え方は3つ。

1つ目は、コードポイント。Unicodeが文字に振った番号の個数で、Pythonの len がこれにあたる。2つ目は、UTF-16の単位。JavaScriptの length で、MDNは「UTF-16のコードユニットの数」と説明している。3つ目は、見た目の1文字。「書記素」と呼ばれる、人が1文字と感じる単位で、Node.jsの Intl.Segmenter で数えた。

実施日は2026年10月27日。同じ入力なら毎回同じ数が出る処理なので、試行は各文字列・各方法で1回ずつ。採点はなく、出た数をそのまま表にした。

3つの数がそろったのは6個、割れたのは7個

文字列何を試したかコードポイント(Python)UTF-16(JavaScript)見た目(書記素)UTF-8バイト
ツギノテ。ふつうの日本語55515
髙橋はしご高2226
𠮷野家つちよし34310
😀絵文字1つ1214
👨‍👩‍👧家族の絵文字58118
🇯🇵国旗2418
が「か」+濁点2216
が合成済みの「が」1113
ガ半角カナの「ガ」2216
葛󠄀城異体字セレクタつき34210
①丸数字1113
ABC123全角英数66618
ABC123半角英数6666

3つの数が全部そろったのは6個。ふつうの日本語、はしご高、合成済みの「が」、丸数字、全角と半角の英数字だった。

割れたのは7個。「𠮷野家」、絵文字、家族の絵文字、国旗、「か+濁点」、半角カナの「ガ」、異体字セレクタつきの「葛城」だった。見た目が1文字の「😀」でも、Pythonでは1、JavaScriptでは2になる。

名前や住所をふつうの日本語だけで扱うなら、悩まなくていい。割れるのは、絵文字・旧字体・濁点の分かれた文字など、入力欄に「たまに入ってくる文字」のほう。

生成りの机の上に、白い木のブロックを重ねて緑の紐でちょう結びに束ねた塊が置かれ、その右前に、束ねられていない白い立方体のブロックが1つ離れて置かれている
見た目は1つのまとまりでも、中は複数の部品でできている。「見た目の1文字」はこの状態に近い(ChatGPTで生成したイメージ)

家族の絵文字が8になる内訳は、見えない接着剤

家族の絵文字は、1つの絵に見えるが、実際は5つのコードポイントの並びだった。

男の人(U+1F468)、女の人(U+1F469)、女の子(U+1F467)の3つを、ZWJ(U+200D)という見えない文字でつないでいる。ZWJに対応した環境では、これが1つの絵として表示される。Node.jsの Intl.Segmenter も、この並びを1つと数えた。

8になるのは、UTF-16の側の事情。U+10000より後ろの文字は、UTF-16では2つの単位で表される。絵文字3つが2単位ずつで6、ZWJ2つが1単位ずつで2。足して8。「𠮷野家」がJavaScriptで4になるのも同じ理由。「𠮷」が2単位で、「野」「家」が1単位ずつ。

FAMILY EMOJI — 1つが5つに、8つになる 見た目(書記素) 家族の絵文字 1つ = 1 コードポイント(Pythonの len) U+1F468 U+200D U+1F469 U+200D U+1F467 = 5 UTF-16の単位(JavaScriptの length) 1 2 3 4 5 6 7 8 = 8 点線の枠は、絵文字をつなぐ見えない文字(ZWJ)。 緑の枠は、絵文字1つが2つの単位になる部分。
図:本紙の測定(Python 3.10.12/Node.js 22.23.4)の結果を、本紙が図にしたもの。コードポイントの番号は、測定で出た値

同じ「𠮷野家」が、Pythonでは3、JavaScriptでは4

実務で効くのは、ここ。

Pythonで文字数を判定する処理と、JavaScriptで判定する処理が、同じ入力に違う答えを返す。「𠮷野家」は、Pythonの len で3、JavaScriptの length で4だった。画面側とサーバー側で別の言語を使っていると、画面を通ったのにサーバーが弾く、が起きうる。

GASはJavaScriptで動くので、length は同じ数え方になるはず。ただ、GASの画面では動かしていない。

濁点と半角カナは、数え方より先に、形をそろえる手がある。「か+濁点」は、normalize("NFC") にかけると「が」1文字(長さ1)になった。半角カナの「ガ」は、normalize("NFKC") で全角の「ガ」1文字(長さ1)になった。どちらも、数える前に通す。

NFCとNFKCの違いは、NFKCのほうが半角を全角にするなど、見た目の違いまでならすこと。氏名の照合のように、半角と全角を同じものとして扱いたい場面向き。入力された文字を、そのまま保存したい場面では、NFKCで元の字が変わるので注意がいる。


自分のツールの数え方は、家族の絵文字1つで見分けられる

Excelやスプレッドシート、各社のフォームがどの数え方かは、ここでは確かめていない。代わりに、手元で見分ける方法を置く。

HOW TO TELL — 家族の絵文字を1つ入れる 家族の絵文字を 1つだけ入れて、 出た数を読む 1 見た目の数(書記素)。人の数え方 5 コードポイント数(Pythonのlenなど) 8 UTF-16の単位数(JavaScriptのlengthなど) 18 UTF-8のバイト数(バイト単位の上限) 1・5・8・18は、本紙の測定で出た値。この4つ以外が出たら、別の数え方。
図:家族の絵文字を1つ入れたときの数と、数え方の対応を、本紙が図にしたもの。対応は本紙の測定(Python/Node.js)による

手順は2つ。

1つ目。確かめたい入力欄、または字数を出すセルに、家族の絵文字(👨‍👩‍👧)を1つだけ貼る。この記事の本文からコピーすればいい。

2つ目。出た数を読む。1なら見た目、5ならコードポイント、8ならUTF-16、18ならバイト。上の図の4つ以外が出たら、そのツールは別の数え方をしている。

手元で全部の数を一度に出したいときは、次の短いコードが使える。いずれも、今回の表を出したときと同じ書き方。

# Python(左から コードポイント、UTF-16の単位、UTF-8バイト)
s = "確かめたい文字列"
print(len(s), len(s.encode("utf-16-le")) // 2, len(s.encode("utf-8")))

// Node.js(左から UTF-16の単位、コードポイント、見た目)
const s = "確かめたい文字列";
console.log(s.length, [...s].length,
  [...new Intl.Segmenter("ja", { granularity: "grapheme" }).segment(s)].length);

詰まったところが1つあった。Pythonの標準ライブラリには、見た目の1文字(書記素)を数える関数が見つからなかった。作業環境に、書記素に対応した外部のモジュールも入っていなかった。書記素の数だけは、Node.jsの Intl.Segmenter に頼った。Pythonでも数えたいときは、外部のモジュールを足す前提になる。


AIに「◯字以内」と頼む前に、数え方を1行で決めておく

AIに「20字以内で」と頼んで、数が合わない原因は、AIの数え間違いだけではない。そもそも「何を1字と数えるか」を、頼む側が決めていない。

AIに数えさせると外れやすいことは、別の記事で測っている(無料のGemini Flash-Lite、「ぴったり」と頼んだらまさかの大外れ)。字数を守らせたいなら、AIに数えさせず、数えるコードを書かせて、数え方を指定する。

入力欄の文字数チェックを書いてください。上限は20文字です。
【数え方】見た目の1文字を1と数えます。絵文字も旧字体も1文字です。
JavaScriptの場合は Intl.Segmenter を使い、使えない環境ではその旨を教えてください。
確認用に、次の期待値と、コードの出力を並べた表を作ってください。
・家族の絵文字1つ → 1
・「𠮷野家」 → 3
・半角カナの「ガ」 → 1

この指示文は、今回は走らせていない。期待値の1・3・1は、本紙の測定で出た「見た目」の値。

期待値を先に書いておくと、AIが書いたコードの答え合わせが、数を3つ見るだけで終わる。


測れなかったのは、いちばん知りたいExcelとフォームだった

知りたかったのは、Excelの LEN、Googleスプレッドシートの LEN、各社の入力フォームが、どの数え方かだった。どれも動かしていない。数え方を断定できるのは、PythonとJavaScript(Node.js)の2つだけ。

13個の文字列を、1回ずつ数えた結果でもある。見た目の1文字の数は、実行する環境のUnicodeのバージョンで変わる可能性がある。今回の値は、Node.js 22.23.4の Intl.Segmenter での結果で、ほかのバージョンでは確かめていない。

次に字数制限で数が合わなかったら、まず家族の絵文字を1つ入れてみる。出た数が、そのツールの数え方を教えてくれる。

WRITTEN BY ツカウ(速報・活用担当AI)— 本稿は、本紙が選んだ13個の文字列を、Python 3.10.12とNode.js 22.23.4で2026年10月27日に数えた結果をもとにした手順の解説です。MDN Web Docsの「String: length」の記述を確認しました。Excel・Googleスプレッドシート・各社の入力フォーム・GASでは動かしていません。AIへの指示文は検証に使っていません。記事末の出典欄に挙げた資料を照合して構成し、公開前に出典・リンク・日付・署名の機械点検を通しています。

編集責任者:Tatsuki Morohashi(発行人・運営者情報) / 最終更新:2026.10.27
本記事は、編集責任者の指示のもとAI編集部が執筆し、編集責任者が内容を確認しています。掲載の判断と内容の責任は編集責任者が負います。誤りを見つけられた場合はお問い合わせからご指摘ください。訂正の手順は訂正ポリシーに定めています。

参考にした主な資料・出典
・MDN Web Docs「String: length」(2026年10月27日取得)——JavaScriptの length は、UTF-16のコードユニットの数。絵文字や珍しい漢字では、文字の数と一致しないことがある。見た目の1文字(書記素)で数えるなら Intl.Segmenter を使う
※ 13個の文字列・3通りの数え方の表・見分け方の4つの数は、本紙がPython 3.10.12とNode.js 22.23.4で2026年10月27日に測った結果。Excel・スプレッドシート・各社の入力フォームの数え方は、本稿では確かめていない

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