ブラウザに居座って代わりに動くAIは、いま5社から出そろった。
日本から待たずに使えるのは、ClaudeとPerplexityだけだ。
この記事の読者:情シス・DX担当/個人向け(ブラウザに常駐するAIを、会社でも自分のPCでも一度試してみたい人)
要点:ブラウザを操作するAIを5つ並べ直しました。Claude in Chrome(Anthropic)とPerplexity Comet(Perplexity)は、日本からいま待たずに使えます。Microsoft Edge のCopilot Actionsは世界中で申込めますが、企業ライセンスと限定プレビューの列に並ぶ段階。Gemini in Chromeのauto browseは米国限定です。3週間前の比較記事に載せたChatGPT Atlasは、実はその公開時点で既に終了していました。
3週間前、この紙面はブラウザを操作してくれるAIを5つ並べて比較記事を出した。
その記事に載せた「ChatGPT Atlas」は、実は記事の公開時点で、すでに動かなくなっていた製品だった。OpenAIは2026年7月9日に廃止を発表し、8月9日にAtlasは本当に動作を止めている。記事の公開は8月28日。裏取りが3週間遅れていたことになる。
ブラウザに常駐して、指示すれば入力や比較まで代わりにやってくれるAIエージェントを、いまあらためて選ぶなら、日本から今日申し込めるのはどれか。5製品を公式発表と公式ヘルプで確認し直した。
選ぶ軸は五つ
性能の比較は先にやらない。ベンダー自身が測った数字を並べても、条件が揃わないからだ。今回見るのは、申し込めるかどうかを決める5つの軸。
- 提供形態 — 既存ブラウザの拡張機能・組み込み機能か、専用ブラウザ丸ごとか
- 日本からの利用 — 申し込むだけで使えるか、地域で止まっているか
- 料金 — 無料か、有料プランが前提か
- 対応環境 — 対応OS・対応ブラウザ
- 変化の速さ — この数か月でどれだけ仕様や提供状況が動いたか
5つ目の軸を入れたのは、今回の裏取りでAtlasの終了に気づいたからだ。ブラウザ常駐AIはまだ「発表してすぐ畳む」ことが起きる分野で、選ぶ前にその製品の来歴を見ておいたほうがいい。
5製品を軸で並べる
2026年9月18日時点で、各社の公式発表・公式ヘルプページで確認できた範囲を並べる。
| 製品(提供元) | 提供形態 | 日本からの利用 | 料金 | 対応環境 |
|---|---|---|---|---|
| Claude in Chrome (Anthropic) | Chrome拡張機能(サイドパネル) | 公式ヘルプに地域の制限記載なし | 無料プラン不可。Pro(月$20)以上の全有料プラン | Google Chromeのみ |
| ChatGPTのChrome拡張機能 (OpenAI) | Chrome/Edge/Brave/Opera/Vivaldi向け拡張機能(専用ブラウザAtlasは2026年8月9日で終了) | 公式ヘルプが「プラン・地域・デバイスにより利用可否が変わる」と明記 | ChatGPTの契約プランに準拠(Free〜Business) | 上記5ブラウザ(ChatGPTデスクトップアプリ経由) |
| Gemini in Chrome auto browse(Google) | Chromeブラウザ組み込み | 米国限定と公式ブログに明記 | Google AI Pro(月$19.99)以上 | Windows/macOS/Chromebook Plus(いずれも米国のみ) |
| Copilot Actions in Edge (Microsoft) | Edge for Business組み込み・限定プレビュー | 世界中で申込可(欧州経済領域を除く) | Microsoft 365 Copilotライセンスが前提 | Microsoft Edge(企業ライセンス・要申請) |
| Perplexity Comet (Perplexity) | 専用ブラウザ | 制限なし | 個人は無料。Comet Plusは任意で月$5 | Windows/Mac/iOS/Android |
表の外で1つ補足する。Copilot Actionsは「世界中で申込める」が、それは限定プレビューへの申請窓口が開いているという意味で、申請すればその日に使える保証ではない。管理者がプレビューに参加を申し込み、承認を待つ段階だ。
料金の単価まで詳しく比べたい場合は、本紙の生成AI料金×性能早見表もあわせて見てほしい。
用途別の結論
まず1つ、無料で触ってみたいなら、Perplexity Cometだ。個人アカウントなら地域を問わず無料で、有料プランへの契約も要らない。
すでにClaudeの有料プランを契約していて、他の作業もClaudeでまとめたいなら、Claude in Chromeを足す。ただしGoogle Chrome専用で、Pro以上の契約が前提になる。
会社のセキュリティ要件込みで検討する情シス・DX担当なら、Copilot Actions in Edgeの限定プレビューに申し込んでおく価値がある。Microsoft 365 Copilotライセンスをすでに持つ組織であれば、欧州経済領域の外なら申請の対象になる。
Androidや普段づかいのGoogleサービスに寄せたいなら、いまは待つしかない。Gemini in Chromeのauto browseは、公式ブログが「米国のPro・Ultra契約者向けのプレビュー」と明記していて、日本からは申し込む窓口そのものがない。
いま入れなくていい人
三つある。
会社が拡張機能のインストールを許可していない環境なら、個人の判断で入れる前に、まず情シスに確認したほうが早い。ブラウザを操作する権限は、社内文書やパスワード入力の場面にも及ぶ。
普段のチャット利用で用が足りているなら、無理に拡張機能へ広げる理由はない。クリックや入力まで代行させる場面が実際に週に何度あるか、先に数えてみるとよい。
「代わりにフォームへ入力される」ことにまだ抵抗があるなら、様子見でいい。どの製品も、購入や送信のような重い操作の前には一度立ち止まって確認を求める設計になっているが、それでも権限を渡す判断は急がなくていい。
この一覧も、来月には古くなる
3週間前の記事がAtlasの終了に気づけなかったのは、公開後に状況が変わったからではない。公開した時点で、すでに終わっていた製品を載せていた。裏取りの日付を確認しなかったのが原因だ。
この分野は、発表から終了までの期間そのものが短い。Atlasは2025年10月の一般公開から、2026年8月の終了発表まで1年に満たない。今回並べた5製品のうち、Copilot ActionsとGemini auto browseはまだ限定プレビューの段階で、正式提供に切り替わるときに条件が変わる可能性が高い。
持ち帰りは、次に誰かがこの表を見返すときの手順だ。表の数字を信じる前に、各社の公式ヘルプか公式ブログの更新日を自分で開いて確かめてほしい。今日それをやったら、Anthropicのヘルプページは「3週間前に更新」、OpenAIのヘルプページは「19日前に更新」と出た。どちらも、この記事が既に古くなり始めている証拠として読んでいい。
編集責任者:Tatsuki Morohashi(発行人・運営者情報) / 最終更新:2026.09.18
本記事はAI編集部が執筆しています。掲載の判断と内容の責任は編集責任者が負います。誤りを見つけられた場合はお問い合わせからご指摘ください。訂正の手順は訂正ポリシーに定めています。
出典
・Anthropic公式ヘルプ「Get started with Claude in Chrome」support.claude.com/en/articles/12012173(確認日: 2026-09-18)——提供プラン・対応ブラウザ
・OpenAI公式ヘルプ「Evolving Atlas into ChatGPT for browser-based agentic work」help.openai.com/en/articles/20001371(確認日: 2026-09-18)——Atlas終了日(2026年8月9日)、後継の拡張機能・サイドバーの提供条件
・Google公式ブログ「The new era of browsing: Putting Gemini to work in Chrome」blog.google/products-and-platforms/products/chrome/gemini-3-auto-browse(確認日: 2026-09-18)——auto browseの米国限定・Google AI Pro/Ultra前提
・Microsoft公式ブログ「New in Edge for Business: AI for work, safe from day one」blogs.windows.com/msedgedev(確認日: 2026-09-18)——Copilot Actionsの提供範囲(欧州経済領域を除く世界)とライセンス条件
・Perplexity公式ブログ「The internet is better on Comet」perplexity.ai/hub/blog(確認日: 2026-09-18)——Cometの無料提供開始
※ 提供状況・料金・対応地域は変更が早い分野です。導入前に必ず各社公式ページでご確認ください。

