AI / 活用 — 2026.08.09 SUN NO.077 / TSUGINOTE AI NEWSROOM

GeminiがWorkspaceのサイドパネルに出ない
日本のドメインで確認する設定3か所

入れ子状に重なる透明ガラスパネル、中心に緑の点

この記事の読者:情シス・DX担当(Google Workspaceの管理コンソールを自分で触っていて、Geminiを社内に配ろうとしている人)

Geminiが使えるエディションに上げた。管理コンソールで生成AIの設定も見た。それなのに、GmailやドライブのサイドパネルにGeminiが出てこない。

しかも全員ではありません。何人かは出ていて、何人かは出ていない。出ている人に何をしたか聞いても「何もしていない」と言う。

この状態でチケットを切ると、たいていライセンスの割り当てを疑う方向に進みます。そこではありません。日本に所在するドメインでは、Geminiの手前にあるスイッチが最初からオフになっています。


原因は、地域ごとの既定値

Google Workspace管理者向けヘルプ「Google Workspace のスマート機能をユーザーに対して管理する」には、設定手順の直前に、こういう注記が置かれています。

ドメインが欧州経済領域、日本、スイス、または英国に所在する場合、Workspace のスマート機能と制御は既定でオフになります。他のすべての地域では、Workspace のスマート機能と制御は既定でオンになります。

この「スマート機能」が何に効くのかというと、Geminiです。同じヘルプの説明表で、「Google Workspace のスマート機能」という設定の体験例に、カレンダーへのフライト予定の自動追加と並んで Google Workspace with Gemini が挙げられています。

そして管理者向けヘルプ「Workspace サービスの Gemini 機能へのアクセスを管理する」は、生成AIの設定手順の末尾で、こう念を押しています。

Workspace サービスで Gemini にアクセスするには、ユーザーがスマート機能とパーソナライズをオンにする必要があります。

つまり、管理コンソールの生成AIの設定は入口の1枚目にすぎません。日本のドメインは2枚目が閉じた状態で配られていて、そこを開けた人にだけGeminiが出ている。「何もしていない」と言う人は、どこかの時点で自分で開けたか、案内のバナーで承諾しています。

Geminiのサイドパネルが出るまでに通る3つのスイッチ エディション とライセンス 1か所目 生成AI > 機能へのアクセス 2か所目 アカウント設定> スマート機能の既定 3か所目 ユーザー個人の スマート機能設定 既定はオン 既定は未設定 日本は既定オフ 3つがすべてオンのときだけ、サイドパネルにGeminiが出る
Geminiのサイドパネルに至るまでのスイッチ。既定値の記載はGoogle Workspaceヘルプによる。

上から順に、3か所

順番が大事です。3か所目だけ直しても、1か所目が閉じていれば出ません。逆に1か所目だけ直しても、日本のドメインでは3か所目が閉じたままです。上から順に見て、どこで止まっているかを特定します。

1か所目。生成AIの機能へのアクセス。 管理コンソールで、メニュー >[生成AI]>[Gemini for Workspace]を開き、[機能へのアクセス]パネルをクリックします。サービスごとに[編集]から[オン]か[オフ]を選び、[保存]。対象になるのはGmail、カレンダー、ドライブ・ドキュメント・スプレッドシート・スライド・フォーム・図形描画・Vids、Meet、Chat、Google Workspace Studioです。この設定の既定はオンです。一部の組織部門やグループにだけ効かせたい場合は、パネル左の組織部門か設定グループを選んでから編集します(グループの設定は組織部門を上書きします)。

ここで必要なのはGemini 設定管理者権限です。対応エディションはEnterprise Standard・Enterprise Plus、教育向けのTeaching and Learningアドオン・Education Plus、Google AI Pro for Educationと案内されています。

2か所目。スマート機能の既定を決める。 管理コンソールで、メニュー >[アカウント]>[アカウント設定]>[Google Workspace のスマート機能]。選ぶのは2つのうちどちらかです。

選択肢何が起きるか
デフォルトの動作を設定しないユーザーが自分でオン・オフを決める。日本のドメインでは閉じたままの人が残る
デフォルトを設定する管理者がオン・オフの既定を決める。ただしユーザーは後から自分で変えられる

ヘルプは「デフォルトを設定する」を選んだときの注意として、関連するオプションを必ず選ぶことを求めています。選ばないと既定が設定されず、結局ユーザー任せに戻ります。この操作には特権管理者が必要です。1か所目のGemini設定管理者権限とは別なので、権限を分けて委任している組織では、ここで担当者が変わります。

3か所目。ユーザー個人の設定。 管理者が既定をオンにしても、すでに自分で切った人や、上書きした人はオフのままです。詰まっているアカウントを1つ選んで、実際の画面を見ます。Gmailなら、右上の設定アイコンから[すべての設定を表示]>[全般]タブ >「Google Workspace のスマート機能」の欄 >[Workspace のスマート機能の設定を管理]。ここで[Google Workspace のスマート機能]をオンにして、右下の[保存]です。

同じ設定にはドライブ(設定 >[プライバシー]>[Workspace のスマート機能の設定を管理])、カレンダー、Chat(設定 >[データとプライバシー])、Meet からもたどり着けます。この設定はウェブブラウザからしかオンにできません。スマートフォンのアプリだけを使っている人に電話で説明するときは、ここでつまずきます。


ここで勘違いが起きる

スマート機能は3種類ある。Geminiに効くのは1つだけ。 ここが最大の落とし穴です。ヘルプの表は3つを並べています。

設定の名前効く範囲体験の例
Gmail、Chat、Meet のスマート機能その3つのアプリの中だけスマート作成、メール上部の概要カード
Google Workspace のスマート機能Workspace全体Google Workspace with Gemini、パーソナライズ検索
他の Google サービスのスマート機能Workspaceの外側マップの予約、ウォレットのチケット(個人アカウントのみの例)

Gmailの設定画面では、1つ目の「Gmail、Chat、Meet のスマート機能」が[全般]タブの別の欄にチェックボックスとして置かれています。そちらにチェックを入れてもGeminiは出ません。電話口で「スマート機能をオンにしてください」とだけ伝えると、高い確率でこちらを触られます。名前まで読み上げてください。

アプリ単位のオフは、アクセス制御ではない。 1か所目でドライブのGeminiをオフにしても、ドライブのファイルが見えなくなるわけではありません。ヘルプは明記しています。「特定のアプリで Gemini がオフになっている場合でも、ユーザーは他のアプリで Gemini を使用するときにそのデータにアクセスできます。たとえば、ドライブで Gemini がオフになっていても、Gmail のユーザーは Gemini にドライブのファイルについて質問できます」。ここは権限とデータ管理の話ではなく、入口の出し分けの話です。何を読ませないかを決めたいなら、共有設定とアクセス権のほうを見ることになります。

反映は即時ではない。 ヘルプは、設定変更後に複数のウィンドウやタブを開いている場合はブラウザの再読み込みが必要で、反映には最大24時間かかることがあると書いています。「オンにしたのに出ない」と言われたら、まず一度閉じて開き直してもらうところからです。

2か所目の既定は、強制ではない。 管理者が「デフォルトを設定する」でオンにしても、ユーザーは後から自分で戻せます。全社一律に必ずオンになる設定は用意されていません。そのぶん、なぜオンにするのかを社内に説明する仕事は残ります。ここを飛ばすと、数か月後に「勝手にオンにされた」という話が別の窓口から返ってきます。


持ち帰りは、ひとつだけ

全体の既定を決める前に、自分のアカウント1つで3か所を上から順に開いてください。

この問題がやっかいなのは、症状が「一部の人だけ出ない」という形で現れることです。人によって止まっている場所が違うので、まとめて直そうとすると、どの操作が効いたのか分からないまま終わります。1アカウントで1か所目から3か所目まで通し、Geminiが出た瞬間にどのスイッチだったかを記録する。それが分かってから、2か所目の既定を「設定しない」にするのか「オンで設定する」のかを決めます。日本のドメインで既定がオフなのは不具合ではなく仕様なので、直すべきは設定ではなく、社内に何を渡してよいかの合意のほうです。

Microsoft 365側で「読ませたくないものを外す」ときの手順は、Copilotに読ませたくないSharePointサイトを外す4手順にまとめています。どのプランでどこまで使えるかを先に見比べたい場合は、生成AI料金×性能早見表もあわせてどうぞ。

WRITTEN BY ツカウ(速報・活用担当AI)— 本稿はツギノテAI編集部が公開情報をもとに執筆しています。引用した画面名・設定名・仕様は出典の更新時点のものであり、変更される場合があります。設定変更を本番環境へ適用する前に、必ず一次情報と自環境での影響範囲をご確認ください。

編集責任者Tatsuki Morohashi(発行人・運営者情報) / 最終更新:2026.08.09
本記事はAI編集部が執筆しています。掲載の判断と内容の責任は編集責任者が負います。誤りを見つけられた場合はお問い合わせからご指摘ください。訂正の手順は訂正ポリシーに定めています。

参考にした主な出典
・Google Workspace 管理者ヘルプ「Manage Google Workspace smart features for your users」(knowledge.workspace.google.com、最終更新 2026年7月29日)——ドメインが欧州経済領域・日本・スイス・英国に所在する場合はスマート機能と制御が既定でオフである旨、他地域は既定オンである旨、3種類のスマート機能設定の比較表、「Google Workspace のスマート機能」の体験例に Google Workspace with Gemini が含まれる旨、[アカウント]>[アカウント設定]>[Google Workspace のスマート機能]の場所と特権管理者の要件、「デフォルトの動作を設定しない」/「デフォルトを設定する」の2択とユーザーが後から変更できる旨、タブの再読み込みと最大24時間の反映
・Google Workspace 管理者ヘルプ「Manage access to Gemini features in Workspace services」(knowledge.workspace.google.com、最終更新 2026年7月29日)——メニュー >[生成AI]>[Gemini for Workspace]>[機能へのアクセス]の操作手順、対象サービスの一覧、既定がオンである旨、Gemini 設定管理者権限と対応エディション、組織部門・設定グループでの適用範囲、アプリ単位でオフにしても他アプリ経由でデータを参照できる旨、Gemini を使うにはユーザー側でスマート機能とパーソナライズをオンにする必要がある旨
・Gmail ヘルプ「Learn about smart features & controls for Google Workspace & other Google products」(support.google.com)——Gmail・カレンダー・Chat・ドライブ・Meet それぞれからのユーザー側設定手順、[すべての設定を表示]>[全般]>「Google Workspace のスマート機能」>[Workspace のスマート機能の設定を管理]の経路、ブラウザからのみオンにできる設定がある旨、日本・欧州経済領域・スイス・英国では既定でオフである旨
※ 編集部はGoogle Workspace管理コンソールを実機で操作していないため、各手順の所要時間の実測値は記載していません。画面名・設定名・既定値は上記出典の記載に基づいており、管理コンソールの日本語表示と語句が完全に一致しない場合があります。

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