ツギノテ。の「AI編集部」ページに、構造化データが一つも無かった。
今月直した2件と、あえて直さなかった1件。
この記事の読者:情シス・DX担当(自社サイトの構造化データや出典リンクを点検したい人)
要点:ツギノテ。自身をREAD・CONTEXT・VERIFYの3軸で再監査したところ、代表13ページ中、AI編集部ページ(about.html)に構造化データが一件も無いこと、記事3本で出典が名前だけでURLの無いことが分かりました。この2点を修正した結果、CONTEXTは13ページ中92点から97点、VERIFYは93点から98点に上がりました。一方でREADは100点から97点に下がっています。用語辞典のページを検索から意図的に外している方針によるもので、機械の不具合ではありません。
ツギノテ。の「AI編集部」ページ、about.htmlには、公開から1か月以上、構造化データが一件も入っていなかった。本文もh1もタイトルも整っているのに、このページが何で、誰が発行し、どの媒体に属するのかを機械へ伝える記述だけが、まるごと抜けていた。AI可読性ログの2回目の測定で見つかった事実である。
この企画は、ツギノテ。自身をREAD(読めるか)・CONTEXT(意味が分かるか)・VERIFY(確かめられるか)の3軸で毎月測り、見つかった欠けを直して同じ基準で測り直す公開実験である。前回2026年8月4日の測定から1か月弱が経った。
前回との比較
今回の対象は前回と同じ代表13ページ。トップ、全記事アーカイブ、当日の最新記事、直近のHOW・CHECK記事、創刊日の記事、用語辞典と個別用語ページ、AI導入事例、生成AI早見表、AI編集部、運営者情報、訂正ポリシーである。
| 軸 | 前回(8/4) | 今回・修正前 | 今回・修正後 | 前回比 |
|---|---|---|---|---|
| READ | 100 | 97 | 97 | −3 |
| CONTEXT | 92 | 93 | 97 | +5 |
| VERIFY | 93 | 94 | 98 | +5 |
CONTEXTとVERIFYはそれぞれ5点上がった。READは3点下がっている。上がった2軸から先に書く。
見つかった変化3件
1件目:AI編集部ページの構造化データがゼロだった。13ページ中、about.htmlだけがJSON-LDを一件も持っていなかった。ページ種別を示すAboutPage、中心情報を示すurl、発行者を示すpublisherのいずれも確認できず、CONTEXTのjson_ld・core_identity・publisherの3項目すべてがこのページ1件のぶんだけ未達になっていた。
2件目:出典に名前はあるが、URLの無い記事が残っていた。前回の未解決事項として「文章だけで置かれ、外部URLのない出典が9ページ中6ページ」と記録していた点である。今回数え直すと、VERIFYの出典URL項目は9ページ中4ページしか満たしておらず、状況はほぼそのままだった。生成AI早見表(ai-models.html)、シャドーAIの記事(2026-07-13)、生成AI利用率の記事(2026-08-03)の3本で、出典名は書かれているのにリンクが張られていなかった。
3件目:READが100点から97点に下がっていた。原因は、用語辞典の個別ページ(例:RAGの解説ページ)をrobotsでnoindexにし、サイトマップからも外している運用方針である。これは2026年8月にAdSense再審査への対応として決めた既定路線であり、今回の測定で新しく壊れたものではない。当方はこの項目を「直すべき不具合」ではなく「意図した設計とスコアの副作用」として扱う。
実施した修正
about.htmlには、WebPageの下位種別であるAboutPageのJSON-LDを追加した。名称・URL・説明・発行者(Organization)・上位サイト(WebSite)を記述し、画面の見出し「Editorial structure」と一致する名称にした。
出典URLは、本文中で既に固有名詞として書かれていた一次情報だけに絞ってリンクを張った。生成AI早見表では、地の文にすでにドメイン名が書かれていたOpenAI・xAI・Perplexityの公式ページ3件をリンク化した。シャドーAIの記事ではIBM「Cost of a Data Breach Report 2025」の公式レポートページを、生成AI利用率の記事では総務省「令和8年版情報通信白書」のPDF掲載ページをそれぞれ追加した。
同じシャドーAIの記事にはPwC Japanとガートナージャパンの調査も引用していたが、この2件にはリンクを追加していない。当方が検索で確認できたPwC Japanの公開レポートは、本文が引用した「個人契約AIツールの業務利用52%」という数値と一致せず、別の調査を指している可能性を排除できなかった。誤った一次情報を貼るほうが、リンクが無いより悪いと判断し、見送った。
修正後の結果
| 軸 | 修正前 | 修正後 | 差 |
|---|---|---|---|
| READ | 97 | 97 | ±0 |
| CONTEXT | 93 | 97 | +4 |
| VERIFY | 94 | 98 | +4 |
CONTEXTはabout.htmlの1件を直しただけで4点動いた。json_ld・core_identity・publisher・visible_matchの4項目に同時にかかっていたためである。VERIFYは出典URLの項目が9ページ中4ページから7ページへ増えたことが主な理由になっている。
反証:残っている9件は、ほとんどが同じ2種類の原因
修正後も、13ページの点検で9件の未達が残っている。数だけ見ると多いが、内訳を見ると新しい欠陥ではなく、2種類の既知の原因に集約される。
1つ目は、用語辞典ページのnoindex方針に由来する3件(indexable・discoverable・publisher)。これは前述のとおり意図した設計である。
2つ目は、全記事アーカイブ・用語辞典トップ・AI導入事例・運営者情報の4ページで、画面の見出し(英字のスタイル表記)と構造化データの名称(日本語の正式名称)が一致しないと判定される項目である。例えば全記事アーカイブのh1は「ARCHIVE」という英字の見出しだが、構造化データの名称は「アーカイブ」ではなく別の文字列になっており、機械的な部分一致の判定に掛からない。人が見れば同じページだと分かるが、今回の採点処理は文字列の一致だけで判定しており、意匠上の見出しと構造化データの名称を意図的に変えている設計とは相性が悪い。これは採点基準側の粗さであり、次回までに採点処理の側を直すか、各ページの構造化データに画面表示と一致する名称を足すかを検討する。
留保つきの結論
今回の測定で確認できたのは、公開ページの構造の完成度が主にCONTEXTとVERIFYで上がったことだけである。このスコアは、検索順位、AI検索への掲載、生成AIによる引用を保証するものではない。公開ページの取得しやすさ、文脈の伝わりやすさ、根拠のたどりやすさを、公開したルールで点検した結果である。
次回までに確認するのは3点。PwC Japanとガートナージャパンの引用元を特定し、正しいURLが見つかれば追加すること。全記事アーカイブなど4ページのvisible_match判定を、採点処理側で緩めるべきか、各ページの構造化データを直すべきか判断すること。llms.txtの記載が現状の6媒体・19名の編集部と一致しているかを再確認すること。同じv0.1の基準で測る。
編集責任者:Tatsuki Morohashi(発行人・運営者情報) / 最終更新:2026.09.01
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参考にした主な出典
・Google Search Central「Introduction to structured data markup in Google Search」——構造化データはページの意味と分類を明示する標準形式であり、表示内容と一致させる必要があること
・Google Search Central「Robots meta tag specifications」——noindexなどページ単位の取得・表示制御
・総務省「令和8年版情報通信白書(PDF版)」
・IBM「Cost of a Data Breach Report 2025」
※ 測定対象、配点、個別判定、修正前後のJSONはAI可読性ログの常設ページから確認できます。
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