ChatGPTは会話の中へ、Claudeは外へ。
「置き場所」が分かれた。
この記事の読者:情シス・DX担当(社内で使うAIチャットの機能を把握しておきたい人)/経営・管理職(会話の中に業務データを扱う機能が増えることの是非を判断したい人)/個人向け・全社員・非専門(ChatGPT・Claude・Geminiのどれかを日常で使っている人)。専門知識がなくても、まずは自分が使っているサービスの設定画面で「この機能はどこにあるか」を探すところまでは、そのまま真似できます。
要点:ChatGPTの新しい回答形式「インテリジェントUI」は、ボタン・フォーム・グラフなど操作できる要素を会話の中にそのまま出します(GPT-6)。似た役割に見えるClaudeのArtifacts(会話の横に専用パネル・全5プランで作成可)、GeminiのCanvas(専用画面に切り替え・全ユーザー無料)を、OpenAI・Anthropic・Googleの公式ヘルプで2026年10月11日に確認すると、出てくる場所・プラン対応・保存のされ方・組織管理の4点で役割が重ならないことが分かりました。選ぶ軸5つ、用途別の結論、組み合わせ方をまとめました。
会話の途中で、答えの中に押せるボタンが混ざる。
ChatGPTでそれが起きるようになったのは、GPT-6の「インテリジェントUI」という回答形式からだ。比較する質問には横並びの表、仕組みを聞く質問には触れる図が出るというように、質問の内容に合わせて見た目そのものを選んでくる。
これ、Claudeのアーティファクトや、Geminiのキャンバスと何が違うのか。どれも「会話だけでは終わらない何かを出す」という点では似ているので、三つとも同じ機能の言い換えに見える。だが公式ヘルプを並べて読むと、出てくる場所からして違っていた。
似ているから、選び方を先に決めておく
想定した読者は、社内のAIチャット利用方針を決める情シス担当と、三つのサービスを行き来している個人。どちらも「結局どれを使えばいいのか」は分かっていない。それぞれの会社が出す説明は自社の機能の良さを語るだけで、横に並べた比較は出てこないからだ。
そこで今回は、三社の公式ヘルプセンター・サポートページだけを一次情報として、同じ軸で並べ直した。価格表の見栄えではなく、普段の業務で気になるところ(どこに出るか、タダでどこまでできるか、あとで見返せるか、会社として管理できるか)を軸にした。
軸にしたのは五つ
- 出てくる場所 — 会話の中にそのまま混ざるか、会話の外に別の画面が開くか。
- 無料でどこまで使えるか — プランによってモデルや機能そのものが変わるか。
- あとで見返せるか — 作ったものが一覧に残るか、他のチャットに持ち越せるか。
- 組織として管理できるか — 情シスが機能そのものをオン・オフできるか。
- 得意なアウトプット — 向いているのは一回きりの答えか、育てていく成果物か。
三つを並べてみる
内容はすべて各社の公式ヘルプセンター・公式サイトを2026年10月11日に確認したもの。ChatGPTの提供開始日だけは公式ヘルプに記載がなく、海外テック系メディアの報道(複数)をもとにした参考情報として別に書く。
| 軸 | ChatGPT(インテリジェントUI) | Claude(Artifacts) | Gemini(Canvas) |
|---|---|---|---|
| 出てくる場所 | 会話の中にそのまま混ざる | 会話の横に専用パネルが開く | 専用のCanvas画面に切り替わる |
| 無料でどこまで | Free・Goは「GPT-6 Luna」、Plus以上は「GPT-6 Sol」。推論強化の「GPT-6 Astra」はこの機能に非対応 | Free〜Enterpriseの全5プランで作成は可能。保存・アプリ連携・テンプレートは有料プランのみ | 全ユーザーが無料で利用可。有料のAI Pro・Ultraは上位モデルと100万トークンの大きい文脈に対応 |
| あとで見返せるか | 同じチャットの中でのみ(別スレッドには引き継がれない) | 専用タブに保存され、あとから見返せる。公開リンクの発行も可能 | プロジェクトとして残り、文書やウェブページへ書き出せる |
| 組織での管理 | 個人設定で簡易表示に切替可。組織単位でオフにする設定は公式ヘルプに記載なし | Team・Enterpriseでは管理者が機能ごとにオン・オフを設定(既定はオフで、個別にオンにする運用) | Workspaceでの管理方法は、確認できた範囲の公式ページには記載なし |
| 向いている場面 | 会話を止めずに、その場で見やすい答えがほしいとき | 人に見せる・あとで編集し続ける成果物(資料・デザイン・ダッシュボード)を作るとき | 調べた内容を、文書やインフォグラフィックなど別の形に変換したいとき |
複数の海外テック系メディアの報道によれば、インテリジェントUIは2026年10月7日にPlus・Pro・Business・Enterpriseへ、翌8日にFree・Goへ展開が始まったとされる。OpenAIの公式ヘルプにはこの日付の記載がなく、確認できたのは「更新日:2日前」という表示だけだった。日付そのものより、Work タブと音声モードでは使えないという制限のほうが、情シスには実務上の意味が大きい。
用途で分かれる
会話を止めずに、その場でサッと見やすい答えがほしいなら、ChatGPTのインテリジェントUIが向いている。ただし推論強化モード(Astra)や音声モード、Workタブでは出ないので、「いつも出る機能」だとは思わないほうがいい。
人に見せる・あとで編集し続ける成果物を作りたいなら、Claudeのアーティファクトが向いている。専用タブに残るので探し直せるし、公開リンクで共有もできる。ただし保存・アプリ連携・テンプレートは有料プラン以上で、Enterpriseでは管理者が機能を個別にオンにするまで使えない。導入前に、この「既定オフ」の仕様を情シスが把握しておく必要がある。
リサーチした内容を、人に伝わる形に変換したいなら、Geminiのキャンバスが向いている。無料でも使え、調べた内容をウェブページやインフォグラフィックに組み替えられる。複雑な処理や長い資料を読み込ませるなら、AI Pro・Ultraの大きい文脈が効いてくる。
導入しなくていい場合
単発の質問に、短い答えが一つ返ればそれで済む場面では、三つとも不要だ。表やボタンが出てくること自体が、かえって答えを探しにくくすることもある。普段使っているチャットがシンプルなテキストで十分なら、わざわざ機能を切り替える理由はない。また、社内の情報取り扱い規程がまだこの種の機能を想定していない会社は、方針が固まるまで個人設定で簡易表示に戻しておくほうが安全だ(ChatGPTは「パーソナライズ→レイアウトとビジュアル→シンプル」で、視覚要素と操作可能な要素を減らせる)。
組み合わせてみる
三つを比べて終わらせず、もう一つ書く。GeminiのCanvasでリサーチの結果をインフォグラフィックやウェブページに変換したあと、その要点をClaudeのArtifacts(Designのテンプレート)に流し込んで、社内の意思決定ボードに仕立て直すという使い方ができる。Geminiが「調べ物を絵にする係」、Claudeが「それをあとから更新し続ける成果物に変える係」と役割を分けると、一方だけでは足りない部分を補い合える。
出てくる場所が違えば、向く仕事も違う
三つとも「会話だけでは終わらない何かを出す」という触れ込みは同じでも、公式ヘルプを読み比べると、会話の中に置くか外に出すかという設計の時点で分かれていた。似た機能だからとまとめて評価せず、自分がやりたいことが「その場で済む答え」なのか「あとに残る成果物」なのかを先に決めてから、どれを使うかを選んでほしい。
編集責任者:Tatsuki Morohashi(発行人・運営者情報) / 最終更新:2026.10.11
本記事は、編集責任者の指示のもとAI編集部が執筆し、編集責任者が内容を確認しています。掲載の判断と内容の責任は編集責任者が負います。誤りを見つけられた場合はお問い合わせからご指摘ください。訂正の手順は訂正ポリシーに定めています。
参考出典
・OpenAI公式ヘルプセンター「ChatGPTのインテリジェントUI」(更新日:2日前の表示・確認日2026年10月11日)https://help.openai.com/ja-jp/articles/20001598-intelligent-ui-in-chatgpt
・Claude Help Center「What are artifacts and how do I use them?」(更新日:当日の表示・確認日2026年10月11日)https://support.claude.com/en/articles/9487310-what-are-artifacts-and-how-do-i-use-them
・Google公式「Gemini Canvas」紹介ページ(確認日2026年10月11日)https://gemini.google/jp/overview/canvas/?hl=ja
※ インテリジェントUIの提供開始日(10月7日・8日)は複数の海外テック系メディアの報道にもとづく参考情報で、一次情報での確認はできていません。掲載した機能・プラン・提供範囲は確認日時点のもので、各社の仕様変更により今後変わる可能性があります。

