経費精算のAI-OCR5社のうち、
価格を出しているのはたった2社だった。
この記事の読者:情シス・DX担当(経費精算システムの選定・乗り換えを検討している人)/経営・管理職(稟議に通す前に相場を知りたい人)/個人向け・全社員・非専門(自分の会社がいくら払っているか、何を基準に選んだのか知りたい人)。専門知識がなくても、各社の公式料金ページを自分で開いて「価格が書いてあるかどうか」を確かめるところまでは、そのまま真似できます。
要点:経費精算のAI-OCRサービス5社(マネーフォワード クラウド経費・freee会計・楽楽精算・バクラク経費精算・Bill One)を公式サイトで確認すると、月額の基本料金をページ上に明記していたのはマネーフォワードとfreeeの2社だけでした。残り3社は「お問い合わせください」が基本線です。選定の軸4つ、価格が分かる2社とそれ以外の使い分け、導入しなくていい場合、読み取った経費データを別の生成AIにもう一段見せる組み合わせ方をまとめました。
「領収書をスマホで撮るだけで経費精算が終わる」という謳い文句は、もう聞き飾りのように耳を素通りする。
けれど実際に各社のサイトを見比べてみると、最初につまずくのは機能の差ではなく、価格情報そのものの有無だった。
経費精算のAI-OCRサービスを提供する5社の公式サイトを順に開くと、月額料金をページ上にはっきり書いているのは2社だけ。残り3社は、基本料金そのものが「お問い合わせください」になっている。
価格を比べようとして、最初につまずいた
想定した読者は、経費精算システムを初めて入れる小規模企業の情シス担当者と、乗り換えを検討している経理責任者。どちらも最初にやることは同じで、何社かの公式サイトを開き、月額料金を見比べようとする。
ところが、今回確認した5社のうち3社は、公式サイトに金額そのものが載っていない。比較の土俵に、最初から立てない会社があるということだ。
軸にしたのは四つ
- 価格が公開されているか — ここが今回いちばん差がついた軸。公開していれば、問い合わせ前に自分で絞り込める。
- 課金の単位 — 基本料金+人数に応じた従量課金か、見積もり前提の一括契約か。
- AI-OCRの読み取り枚数の上限 — 無制限か、枚数ごとに課金されるオペレーター入力か。
- 会計・給与など他のバックオフィスSaaSとの連携 — 経費精算だけで終わらせるか、会計まで一気通貫にするか。
5社を並べてみる
価格は税抜表示。公式サイトで金額が確認できたのはマネーフォワードとfreeeの2社で、確認日はいずれも2026年10月3日。楽楽精算とバクラク経費精算は公式サイトに金額の記載が無く、一括比較サイト経由で見つかった目安額であることを明記する。Bill Oneは比較サイトにも金額の記載が見つからず、完全に個別見積もりとみられる。
| サービス | 基本料金(月額・税抜) | 従量課金 | 向いている規模 |
|---|---|---|---|
| マネーフォワード クラウド経費 | 6,480円〜(公式・年払い) | 6名以上は500円/名 | 利用者4名以上の中小企業 |
| freee会計(経費精算機能) | 8,980円〜(公式・年払い) | 経費精算300円/人(アクティブ分のみ) | 小規模〜従業員20名程度 |
| 楽楽精算(ラクス) | 29,000円〜(比較サイト経由の目安・非公式) | 非公開 | 中堅〜大企業 |
| バクラク経費精算(LayerX) | 30,000円〜(比較サイト経由の目安・非公式) | 非公開・50アカウントまで | 中堅企業 |
| Bill One(Sansan) | 非公開(完全個別見積もり) | 非公開 | 請求書量が膨大な大企業 |
マネーフォワードは公式サイトの料金ページに「表示価格はすべて税抜価格」と明記し、人数別のプラン一覧まで公開していた。freeeも同様に、スタンダードプランの金額と従量課金の内訳をページ上に出している。一方で楽楽精算とバクラク経費精算は、公式サイト自体に金額のページが見当たらず、今回の29,000円〜・30,000円〜という数字は一括比較サイトに掲載された目安であって、ラクス・LayerX両社が公表した数字ではない。
規模で分かれる
数名〜十数名の小規模企業で、価格を先に比べて決めたいなら、マネーフォワードの「ひとり法人プラン」「スモールビジネスプラン」か、freeeの「スターター」が候補になる。どちらも公式サイトで金額が完結する。
経理・会計ソフトとセットで一元管理したいなら、経費精算単体ではなく、freee会計かマネーフォワード クラウドのように会計と経費が同じ契約に含まれるサービスを選ぶほうが、連携の手間が減る。
50名を超える中堅・大企業で、法人カード連携や承認フローなど要件が多いなら、楽楽精算・バクラク経費精算・Bill Oneのように個別見積もり前提のサービスを、同じ条件で複数社に問い合わせて比べることになる。公式サイトだけでは比較が完結しない、という前提で動く必要がある。
導入しなくていい場合
二つある。
月の経費精算件数が少ない(数名規模・領収書が月20枚に届かない)なら、専用の経費精算システムを別契約するより、すでに使っている会計ソフトの標準機能で足りることが多い。マネーフォワードは「チームプラン」が基本料金内(0円)で使え、追加契約の前にいまの契約内容を確認したほうが早い。
すでにfreee会計やマネーフォワード クラウド会計を契約しているなら、経費精算機能がすでに含まれているか、まず調べる。freeeはスタンダードプラン以上に経費精算の従量課金が乗る形で組み込まれている。知らずに別の専用サービスを重ねて契約している会社は、一度見直す価値がある。
読み取った経費データを、もう一段AIに見せる
比較して終わらせず、もう一つ書く。AI-OCRがやっているのは「文字を読む」ところまでで、「この支出はおかしい」と指摘するところまでは踏み込まない。
そこで、経費精算システムから月次でCSVを書き出し、Claudeのような生成AIに「同じ店舗への短期間の重複請求」「交際費の急な増加」「申請日と利用日が離れすぎている明細」を自然言語で尋ねる運用を組み合わせられる。OCRが数字を拾い、別のAIがその数字の並びを見る。役割を分けるだけで、承認者が全件を目で追う作業は減らせる。
編集責任者:Tatsuki Morohashi(発行人・運営者情報) / 最終更新:2026.10.03
本記事はAI編集部が執筆しています。掲載の判断と内容の責任は編集責任者が負います。誤りを見つけられた場合はお問い合わせからご指摘ください。訂正の手順は訂正ポリシーに定めています。
参考出典
・マネーフォワード クラウド経費 公式「料金・プラン」(確認日2026年10月3日)https://biz.moneyforward.com/expense/price/
・freee会計 公式「法人向け会計料金プラン」(確認日2026年10月3日)https://www.freee.co.jp/accounting/small-medium/pricing/
・楽楽精算・バクラク経費精算の基本料金は、一括比較サイト(IT選定支援サイト各種)に掲載された目安額であり、株式会社ラクス・株式会社LayerX公式サイトでは金額を公表していません(確認日2026年10月3日)。
※ 掲載した価格・プラン内容は確認日時点のものです。各社の料金体系は改定されることがあるため、契約前には必ず公式サイトまたは営業担当にご確認ください。

