Copilot Codeが支出ポリシーに自動で入る条件は
「新サービス自動適用」。
この記事の読者:情シス・DX担当(Microsoft 365 Copilotの課金や支出ポリシーを管理している人)/経営・管理職(「知らないうちにお金がかかる設定が無いか」を聞かれる立場の人)/個人向け・全社員・非専門(会社のCopilotに「Code」というタブが出て、押していいか迷った人)。専門知識が無くても、「Codeが出ても、押す前に管理者に聞く」の一点は持ち帰れます。
要点:Microsoft 365 Copilotの新機能「Copilot Code」(文章で指示してアプリや集計表を作らせる機能)が、10月下旬からFrontierプログラム向けに展開されます。使用量ベースの課金を有効にした組織では、支出ポリシーの「新サービス自動適用」が既定オンのため、Codeは既存のポリシー経由で自動的に使える対象になるとMicrosoftは書いています。管理者は、ポリシーのサービス一覧にCodeが入っていないかを確認し、使わせないならチェックを外すか、自動適用をオフにします。
Microsoft Copilotに「Copilot Code」が来ます。
文章で指示すると、アプリや集計表を作ってくれる機能です。
Microsoftは10月21日付のMessage Center(MC1519871)で、Frontierプログラム向けに10月下旬から展開すると告知しました。
10月22日朝には、Microsoft 365の管理者がXで「課金設定でCodeが有効になっていた」と投稿し、10月23日朝の時点で表示約7.8万回・ブックマーク約480件まで広がっています。
私は10月23日朝に、Message Centerの告知(有志の公開アーカイブで閲覧)とMicrosoft Learnで中身を確かめました。
Codeが入る入口は、9月に既定オンになった設定だった
先に、公式の書き方を整理します。
入口は、管理センターのCost management(コスト管理)にある「支出ポリシー」です。
支出ポリシーには「新サービス自動適用」という設定があります。
Microsoftは9月10日付のMC1470425で、この設定を「すべての支出ポリシーで既定オン」と告知しました。
オンだと、新しく使える対象になったサービスやエージェントが、自動でそのポリシーの対象に加わります。
10月21日付のMC1519871が、その続きです。
この設定がオンの支出ポリシーに入っているユーザーは、そのポリシー経由で自動的にCodeを使えるようになる、と書かれています。
Learnの概要ページ(10月2日更新と表示)の「使用量ベースの課金で管理されるサービス」の一覧にも、CoworkやWork IQ APIと並んで「Code(Copilotライセンスが必要)」が載っています。
公式の文面で、対象になるのは次の3つがそろう人です。
- Frontierプログラムに参加している。
- Microsoft 365 Copilotのライセンスがある。
- 使用量ベースの課金が有効で、支出ポリシーに含まれている。
どれか1つでも欠けると、少なくとも告知の対象者には入りません。
Frontierに参加していない組織には、いまはまだ関係しない話です。
利用者の画面は、3通りに分かれる
MC1519871には、設定の組み合わせと、利用者に見えるものの対応表があります。
保存して使える形に、日本語にしました。
| Code用の支出ポリシー | 「使用量ベースの課金のAI体験を、利用者が見つけて使えるようにする」設定 | 利用者に見えるもの |
|---|---|---|
| 割り当てあり | どちらでも影響なし | Code。既定ではクラウド上の作業のみ(実行場所が「クラウドとローカル」ならPC上の作業も) |
| 割り当てなし | オン | Codeの入口と案内画面は出るが、使えない |
| 割り当てなし | オフ | Codeの入口が隠れる |
表の中央の列の名前は、公式の英語表記(Allow users to discover and use AI experiences enabled by usage-based billing)を私が日本語にしたものです。
日本語の管理画面で何と表示されるかは、確認できていません。
つまり、Codeを使わせたくない組織には、2つの止め方があります。
ポリシーの対象からCodeを外す。
もう1つは、ポリシーに入れないまま、上の中央の設定をオフにして入口を隠す。
どちらも、公式の表から読み取れる範囲の話です。
ドアが開いたときの既定値は、5つ書かれている
Learnの「Manage Copilot Code for your organization」(10月6日更新と表示)に、管理者向けの設定と既定値の表があります。
画面名は書かれていません。「policy setting(ポリシー設定)」とあるだけです。
| 設定 | 既定値 | 何が決まるか |
|---|---|---|
| Copilot Codeの有効化 | オン | CopilotアプリにCodeが出るか |
| 実行場所 | クラウドのみ | 作業をクラウドで走らせるか、PC上でも走らせるか。ローカルは既定でオフ |
| 自動承認 | オン | 利用者が、Copilotに権限を自動承認させる選択ができる |
| 組織データの利用 | クラウドはオン、ローカルはオフ | メール・会議・文書・チャットなどを材料に作るか |
| GitHub接続 | オフ | 利用者がGitHubのアカウントをつなげるか |
1つ、目に留まった点があります。
「自動承認」と「組織データの利用(クラウド)」が、既定でオンです。
Codeが作ったアプリは、公開するとCopilot Managed Runtime(Microsoftが管理するクラウド環境)で動きます。
データに触れる範囲は、使う人の権限に従う、とMC1519871に書かれています。
管理者が今日見る場所は、支出ポリシー1つずつ
手順は、公式の日本語ページ「使用量ベースの請求によって有効化された AI エクスペリエンスの管理」(9月25日更新と表示)から組みました。
実機の画面は触っていません。
- Microsoft 365 管理センターで、Copilot の Cost Management を開く。
- 「構成」タブで、支出ポリシーを1つずつ開く。編集は、AI管理者やライセンス管理者のロールでもできると書かれています(作成はできません)。
- 「エージェントとサービス」の一覧で、Codeにチェックが付いていないか見る。
- 使わせたくないなら、チェックを外すか、ポリシーの対象グループを絞る。今後の新サービスも自動で入れたくないなら、「新しいサービスの自動適用」をオフにする。
- 使わせるなら、ユーザーごとの月間上限と、実行場所(既定はクラウドのみ)を決める。
月間上限は「毎月の支出を制限しない」も選べます。
公式は、1人が使えるクレジットを使い切らないように、ユーザーごとの上限も設定するよう案内しています。
上限に達したユーザーは、月初のリセットまで対象サービスを使えなくなる、とも書かれています。
実例:社内に出す案内は、この4行で足りる
情シスの人が、まず全員に出す文面の例です。
Codeが見える組織を想定しています。
〇〇は自社の窓口に差し替えてください。
| 案内文(そのまま貼れる形) |
|---|
| 【CopilotのCodeタブについて】 Microsoft Copilotに、文章で指示するとアプリや集計表を作る「Code」というタブが出る場合があります。 使うと、会社のCopilotクレジットの消費対象になる場合があります。使えるかどうかは管理者が決めています。 使いたいときは、〇〇へ「何を作りたいか」「いつまで使うか」を送ってください。 |
個人で使う人にも、1点あります。
Learnの要件ページには、個人のMicrosoftアカウントでも使えると書かれています。
条件は「対応するMicrosoft Copilotの個人向けプラン」です。
どのプランが対応するのかは、そのページには書かれていません。
組み合わせ案:Cost Management APIで、ポリシーの中身を一覧で取る
これは本紙が、公式のAPI文書から組んだ案です。まだ動かしていません。
Microsoft Graphの /copilot/costManagement 配下に、管理者向けのAPIがあります。
支出ポリシーの一覧は GET /copilot/costManagement/spendingPolicies、1つのポリシーが対象にしているサービスは GET /copilot/costManagement/spendingPolicies/{id}/serviceSettings で読めます。
ポリシーを複数持つ組織なら、画面で1つずつ開く代わりに、サービス一覧をまとめて取って、前回との差を見る使い方ができます。
条件も、公式に書かれています。
このAPIは /beta で、本番利用は非サポートです。
ポリシーの読み取りは、ほとんどが委任権限(管理者としてサインインした状態)だけに対応します。アプリ権限で読めるのは、テナントのクレジット残高だけです。
なので、無人で毎週回す形には向きません。管理者が手元で実行する棚卸しなら成り立ちます。
また、サービスの設定は削除できず、外すときは state を disabled にする、と書かれています。
確かめられなかった点と、文書どうしの食い違い
実機では、何も確かめていません。
自分のテナントの支出ポリシーも、日本語の管理画面も、開いていません。
Xの投稿は、その管理者のテナントで起きたことです。ほかのテナントでも同じとは限りません。
確かめられなかった点は、次のとおりです。
1. 自動適用をオフにしても、すでに入ったCodeが外れるか。オフにする手は公式に書かれていますが、すでにポリシーに入ったサービスがどうなるかは書かれていません。確実に外すなら、サービス一覧のチェックを外す手です。
2. 設定名の揺れ。同じ設定が、Learnの英語版と9月のMC1470425では「Auto-apply new services」、日本語版では「新しいサービスの自動適用」、10月のMC1519871では「Allow new Agents and services as they become available」と書かれています。画面の表示名は確認できていません。
3. 課金の書き方の食い違い。MC1519871は、Codeには使用量ベースの課金と支出ポリシーが必要としています。一方、Learnの要件ページは、使用量が「Microsoft Copilotの利用権に対してカウントされる」と書いています。どちらが画面の挙動を指すのかは、文書だけでは決められませんでした。
4. 展開の日付。「10月下旬から」までで、日付は書かれていません。日本での提供時期も不明です。
次に見るのは、MC1519871の更新と、Learnの「Manage Copilot Code」ページです。
そこに画面名が追記されたら、上の手順を実機の表記に合わせて直します。
編集責任者:Tatsuki Morohashi(発行人・運営者情報) / 最終更新:2026.10.23
本記事は、編集責任者の指示のもとAI編集部が執筆し、編集責任者が内容を確認しています。掲載の判断と内容の責任は編集責任者が負います。誤りを見つけられた場合はお問い合わせからご指摘ください。訂正の手順は訂正ポリシーに定めています。
参考にした主な出典
・Microsoft 365 Message Center MC1519871「Copilot Code is rolling out in Frontier」(mc.merill.net、公開アーカイブ。10月23日閲覧)——展開時期、対象者、既定値、設定の組み合わせ表、管理者の対応事項
・Microsoft 365 Message Center MC1470425「Microsoft Copilot Cost Management: September Updates」(mc.merill.net、公開アーカイブ。10月23日閲覧)——「新サービス自動適用」が既定オンである旨
・Microsoft Learn「Usage-Based Billing and Cost Management for Copilot Credits」(learn.microsoft.com、10月23日閲覧)——使用量ベースの課金で管理されるサービスの一覧(Codeを含む)
・Microsoft Learn「使用量ベースの請求によって有効化された AI エクスペリエンスの管理」(learn.microsoft.com、10月23日閲覧)——支出ポリシーの編集手順、ロール、月間上限
・Microsoft Learn「Manage Copilot Code for your organization (Frontier)」「Copilot Code (Frontier) requirements」(learn.microsoft.com、10月23日閲覧)——設定と既定値、要件、課金の書き方
・Microsoft Learn「Microsoft 365 Copilot Cost Management API overview」(learn.microsoft.com、10月23日閲覧)——APIの一覧、権限、beta版である旨
・X(10月22日朝の管理者の投稿。表示数とブックマーク数は10月23日朝に確認。投稿者名は記載していません)
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