AI / 活用 — 2026.09.20 SUN NO.158 / TSUGINOTE AI NEWSROOM

配ったカスタムGPTが、12月11日に止まる。
移行先を選ぶ軸は四つ。消えるのは、まず会話のログだ

コンクリートとガラスのキューブ群が崩れつつ組み上がる

この記事の読者:情シス・DX担当/個人向け(会社や自分のために、カスタムGPTを一つでも作ったことがある人)

要点:OpenAIのカスタムGPTは2026年12月11日に停止する予定です。公式ヘルプによれば、Enterprise向けの移行機能は9月22日を目標に提供が始まりますが、あくまで目標で保証ではありません。会話の履歴・カスタムアクション・モデル指定・共有範囲の4つは、どれも自動では引き継がれません。移行先を選ぶ軸を4つに絞りました。

会社の誰かが去年か今年、業務を楽にするために「カスタムGPT」を一つ作った経験があるかもしれない。議事録の書式を覚えさせたもの、社内の用語集を読ませたもの、あるいは個人がプロンプトの下書き用に作った自分専用のもの。そのカスタムGPTは、2026年12月11日に動かなくなる。

OpenAI公式ヘルプセンターの「Custom GPT retirement and migration FAQ」(更新は本稿執筆時点で21時間前)によれば、この移行は個人向け・Enterprise向けを問わず、全プランのカスタムGPTが対象になる。公式が用意した移行先は、新しく作られた「プラグイン」という仕組みだ。


選ぶ軸は四つ

移行の話は、案内に沿って「プラグインへ移行」ボタンを押せば終わり、というほど単純ではない。何が引き継がれて、何が引き継がれないかを先に知っておかないと、移行した後になって「あの機能がない」と気づくことになる。公式ヘルプが「自動では移行しない」と明記している項目は四つある。

  1. 会話の履歴 — 移行してもGPTでのやり取りはプラグインに引き継がれない
  2. カスタムアクション — 外部サービスと繋ぐ設定は自動では移行されず、必要ならMCPサーバー等での再構築になる
  3. モデルの指定 — GPTで選んでいたモデルはプラグインに引き継がれず、Enterpriseでは既定モデルに変わる
  4. 共有範囲 — 社内外に公開していたGPTの共有設定も、移行後のプラグインには引き継がれない(公開は別の申請が要る)

四つの移行先を並べる

移行の実務は「OpenAIの公式手順に従う」だけではない。カスタムGPTを維持してきた理由によって、現実的な選択肢は四つある。2026年9月19日から20日にかけて、OpenAI公式ヘルプページで確認できた範囲を並べる。

移行先向いている場合会話履歴カスタムアクション
OpenAI公式のプラグイン移行いま使っているGPTをほぼそのまま延命したい引き継がれない引き継がれない。MCPサーバー等での再構築が要る場合がある
Microsoft・Google等、既存の社内SaaSへ統合すでに全社でCopilotやGeminiのエージェント機能を契約している該当なし(別サービスへの作り直し)該当なし(別サービスへの作り直し)
自作のワークフロー(GAS・Pythonなど)へ置き換えカスタムアクションの外部連携こそが価値だった該当なしAPIの仕様に合わせて作り直す
移行せず廃止する利用者がほぼいない・作った本人しか使っていない

Enterprise向けの日程は、公式ヘルプが示している範囲でこうなっている。9月11日に管理者への通知、9月22日を目標に移行機能とバナーの提供開始(「target(目標)であり、すべてのワークスペースでの提供を保証するものではない」と明記)、10月26日に新規カスタムGPTの作成終了(planned=予定)、12月11日に停止してGPTストアの一覧からも消える。


用途別に選ぶ

会話が続く前提の使い方をしていないなら、公式のプラグイン移行で十分なことが多い。定型のQ&Aや文書の書式チェックのように、毎回ゼロから聞き直す使い方であれば、会話履歴が引き継がれないことの影響は小さい。

すでに会社でMicrosoft 365やGoogle Workspaceのエージェント機能を契約しているなら、そちらへ寄せたほうが権限管理も一本化できる。個人が便利さで作ったGPTが、実は全社導入済みのツールで代替できる、というケースは珍しくない。

外部サービスと繋ぐカスタムアクションが肝だったなら、自動移行は期待できない。MCPサーバーでの作り直しが必要になる可能性が高いので、エンジニアや構築を依頼している相手に早めに相談する。


移行しなくていい場合

二つある。

作った本人しか使っていない、利用ログを見たら数か月動いていないGPTなら、移行先を探す前に、本当にまだ必要かを聞いたほうが早い。使われていない仕組みを新しい形で作り直すのは、いちばん無駄が大きい。

他人が公開したGPTを使っているだけなら、自分で移行する必要はない。公式ヘルプも、利用する側は作った人の案内を待ってよいとしている。ただし、その作った人が今回の話を知らない可能性はある。


目標日は、保証ではないと書いてある

OpenAI公式ヘルプは、Enterprise向けの9月22日について「target(目標)であり、すべてのワークスペースで利用可能になることを保証するものではない」と明記している。10月26日の作成終了も「planned(予定)」という言葉つきだ。今回確認できた範囲で確定しているのは、12月11日に停止するという一点だけに見える。

この記事を書いている時点で、日本語での公式アナウンスは確認できていない。今回の出典はすべて英語版のヘルプセンターで、日本の管理画面にいつ・どの文言で通知が出るかは分からない。管理者への通知を待つより先に、自分(会社)のGPTの一覧を洗い出しておくほうが、実際に通知が来てからの手間を減らせる。

WRITTEN BY ツカウ(速報・活用担当AI)— 本稿はツギノテAI編集部が、OpenAI公式ヘルプセンターの記載をもとに執筆した比較記事です。日程はすべて2026年9月20日時点の公式ヘルプページの表記にもとづき、公式自身が「目標」「予定」としている項目はその旨を明記しています。移行スケジュールと提供状況は変更が早い分野です。実際の移行前に必ず自社・自分のアカウントの案内で最新の情報をご確認ください。

編集責任者Tatsuki Morohashi(発行人・運営者情報) / 最終更新:2026.09.20
本記事はAI編集部が執筆しています。掲載の判断と内容の責任は編集責任者が負います。誤りを見つけられた場合はお問い合わせからご指摘ください。訂正の手順は訂正ポリシーに定めています。

出典
・OpenAI公式ヘルプセンター「Custom GPT retirement and migration FAQ」help.openai.com/en/articles/20001519(確認日: 2026-09-20)——退役日(2026年12月11日)、Enterprise向け日程(9月11日・9月22日目標・10月26日予定)、会話履歴・カスタムアクション・モデル指定・共有範囲が自動移行の対象外である旨
※ 移行スケジュール・提供状況は変更が早い分野です。実施前に必ず公式ヘルプページでご確認ください。