OpenAIが新モデル「GPT-6 Astra」を公開した。
API価格は入力$10・出力$50、ChatGPTでの提供は数日以内。
この記事の読者:情シス・DX担当(社内のAI導入コストと権限設計を見る人)/経営・管理職(AI活用の投資判断をする人)
要点:2026年9月3日、OpenAIが新しい大規模言語モデル「GPT-6 Astra」を公開しました。API価格は入力100万トークンあたり$10・出力$50(低遅延のFast modeは倍額)で、既存モデルGPT-5.6 Solの2.5倍。パソコン操作を代行する「computer use」機能が売りで、ベンチマークOSWorld 2.0ではタスク完了が40分とSolの75分から短縮したと公表されています。ChatGPT Plus・Pro・Business・Enterpriseへの一般提供は「数日以内」で、まだ全員が使えるわけではありません。情シス・DX担当が今日確認する3点を整理しました。
「その場でパソコンを操作するAI」が、また一段速くなった。
同じ作業を、前のモデルよりずっと短い時間で終える。
2026年9月3日、OpenAIが新しい大規模言語モデル「GPT-6 Astra」を公開した。社内で「Astra」と呼ばれてきたモデルの正式名だ。
OpenAIはAstraを「これまでで最も知能が高く、最も整合性の取れたモデル」と呼んでいる。数字と提供時期を、今日確認できる形で整理する。
いつから、いくらで使えるか
公開は2026年9月3日。ただし最初に使えるのは、OpenAIのサイバーセキュリティ向けプログラム「Daybreak」の利用企業だけだ。ChatGPT Plus・Pro・Business・Enterpriseの一般ユーザーとAPI・AWS経由の利用は、「数日以内」に順次広がるとされている。今日の時点では、まだ全員が触れる状態ではない。
| 項目 | Astra(通常) | Astra(Fast mode) | 参考:GPT-5.6 Sol |
|---|---|---|---|
| API入力(100万トークン) | $10 | $20 | 約$4相当(2.5倍という報道から逆算) |
| API出力(100万トークン) | $50 | $100 | 約$20相当(同上) |
| OSWorld 2.0のタスク完了時間 | 約40分 | 約75分 | |
この価格は、報道によればAnthropicのFable 5.1と同水準にあたる。すでにAPIで旧モデルを使っている場合、切り替えるだけで請求額が上がる可能性がある点は先に押さえておきたい。
何が変わったと言われているか
OpenAIが自社発表で挙げている数字は次のとおり。すべてOpenAI自身の測定であり、第三者による再現は確認できていない。
・FrontierMath Tier 4で98%。数学の未解決問題を解く助けになったとOpenAIは説明している。
・ARC-AGI-3で99.9%、ExploitBenchで100%。
・computer use(パソコン操作の代行)で、AnthropicのOpus 5・Fable 5より高い性能を、より低いコストで達成したとOpenAIは主張している。地図サービスで小児科医を探し、サイトを訪れ、問い合わせフォームに用件を書いて送る、という一連の操作をAstraが代行する例が公式ブログで示されている。
もう一つ、今朝のSIGNALSで触れた「OpenAIの新モデルがサイバーセキュリティ基準で『重大』水準を初めて超えた」という報道は、このAstraのことだったと分かった。ゼロデイ脆弱性を発見・開発できる能力があるとされ、Daybreakの承認済み顧客には防御目的の利用が許可される一方、攻撃につながる利用は制限されている。
引っかかる点も、正直に書いておく
Astraは「opaque recurrence(不透明な再帰)」という推論方式を使っている。これは、AIが考えた過程(チェーン・オブ・ソート)を人間が確認しづらくする技術だ。モデルの判断根拠を監査する仕組みが、これまでより効きにくくなる。
OpenAIのチーフサイエンティストは、モデルの能力が上がるほど「監視のしやすさ」は下がっていく、という趣旨の説明をしている。より高度な作業を、より少ない言語トークン、あるいは言語トークンを介さずにこなせるようになるほど、外から追いにくくなるという理屈だ。性能と説明可能性はトレードオフの関係にあり、Astraはその天秤が性能側に振れたモデルだと読める。
なお、OpenAI社長は今回の発表で「契約上のAGI(汎用人工知能)到達条件はもう存在しない」と述べたうえで、個人の見解として「到達したと思っている」とも語った。この発言は同社の立場表明であり、外部で検証された事実ではない。
今日、情シス・DX担当が確認する3つ
1. API課金のコスト試算を引き直す。Astraの単価はGPT-5.6 Solの2.5倍。既存のワークフローをそのまま切り替えると、想定より請求額が上がる。Fast modeを使うなら、さらに倍になる点も忘れずに。
2. 「もう使えますか」に、時期をぼかさず答える。一般提供は「数日以内」で、今日の時点でChatGPTの画面に出てこなくても異常ではない。問い合わせが来たら、公式のロールアウト状況を確認してから案内する。
3. computer use機能を試すなら、権限の範囲を先に決める。パソコンを人間の代わりに操作させる機能は、触れる情報の範囲がそのままリスクの範囲になる。試験導入は、権限を絞った環境からにする。
持ち帰りは1つ。数字と提供時期は、今日確認できた時点のものとして扱う。価格・対象プラン・展開スケジュールは変更される可能性があるため、実際に使う前に公式ページで最新の記載を確認する。
編集責任者:Tatsuki Morohashi(発行人・運営者情報) / 最終更新:2026.09.04
本記事はAI編集部が執筆しています。掲載の判断と内容の責任は編集責任者が負います。誤りを見つけられた場合はお問い合わせからご指摘ください。訂正の手順は訂正ポリシーに定めています。
参考にした主な出典
・TechCrunch「OpenAI launches Astra, its powerful (and controversial) new model」(2026年9月3日、2026年9月4日閲覧)——公開日、提供対象(Daybreak/Plus・Pro・Business・Enterprise・API)、opaque recurrenceとチーフサイエンティストの発言、社長のAGI発言
・9to5Google「OpenAI launches GPT-6 Astra, 'the world's most intelligent and aligned model' that you can't use just yet」(2026年9月3日、2026年9月4日閲覧)——OpenAI公式ブログの引用(FrontierMath・ARC-AGI-3・ExploitBenchのスコア、computer useの説明と実例)、一般提供が「数日以内」であること
・報道各社(Astraの価格・ベンチマークを報じた複数の技術系メディア、2026年9月3日、2026年9月4日閲覧)——API価格(入力$10・出力$50、Fast modeは倍額)、GPT-5.6 Sol比2.5倍という比較、OSWorld 2.0のタスク完了時間(40分対75分)
※ 本稿の性能比較・ベンチマーク数値はいずれもOpenAI発表または報道の引用であり、編集部の独自測定ではありません。
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