GLOSSARY — AI用語辞典 TSUGINOTE AI NEWSROOM

AI信頼ギャップ

AI信頼ギャップ(AI trust gap)とは、AIツールの利用が拡大する一方で、その出力の精度への信頼はむしろ低下し、利用と信頼の差が開いていく現象のこと。「使うほど信じなくなる」状態を指す。

普及すれば信頼も高まる、という直感に反して、AIコーディングツールの領域では利用と信頼が逆方向に動いています。手放せないのに、鵜呑みにはできない——その乖離が数字で計測されるようになりました。

数字で見る

Stack Overflowの2025年開発者調査(回答者4万9千人超)では、AIツールを使う/使う予定と答えた開発者が84%(前年76%)に達した一方、精度を信頼する割合はかつての40%から29%へ低下しました。「信頼しない」(46%)が「信頼する」(33%)を上回り、責任を負う経験豊富な層ほど慎重な傾向が見られます。

本質

ギャップの主因は、AIが出す「ほぼ正しいが、どこか違う」出力にあります。完全な誤りは弾けますが、惜しい正解は残り1割を探す検証コストを人間に押しつけます。信頼はツールの属性ではなく、どの工程を人が検証し続ける前提で設計しているか——運用の設計から生まれる、というのが要点です。

出典: Stack Overflow「2025 Developer Survey」/CodeRabbit「State of AI vs Human Code Generation」(The Register・TechRadar 2025年報道)/arXiv「These Aren't the Reviews You're Looking For」(2026年)