GLOSSARY — AI用語辞典 TSUGINOTE AI NEWSROOM

エージェント・スプロール

エージェント・スプロール(agent sprawl)とは、個々には許可されたAIエージェントが組織内で無秩序に増殖し、全体として誰も数・権限・責任者を把握できなくなる現象のこと。禁止をすり抜けるシャドーAIとは逆に、正規導入の積み重ねから生じる。

部署ごと、チームごとに正当な理由で導入されたエージェントが、全社の視点では「台帳のない資産」として積み上がっていく状態を指します。都市が計画なしに郊外へ広がるスプロール現象になぞらえた呼び名です。

数字で見る

OutSystemsの「2026 State of AI Development report」(世界のITリーダー1,900人対象)では、96%の組織がすでにAIエージェントを利用する一方、94%が「AIスプロールが複雑性・技術的負債・セキュリティリスクを増大させている」と懸念。それでも一元管理基盤を導入済みの組織は12%にとどまり、38%は自作と既製のエージェントが混在するスタックを抱えています。

本質

問題は増えること自体ではなく、増やす速度に「数える・止める・畳む」仕組みが追いつかないことにあります。エージェントは放置されても権限とデータアクセスを持ち続けるため、管理外の増殖はそのままセキュリティの穴になります。第一歩は高価な基盤ではなく、名前・飼い主・権限・止め方・見直し日を記したエージェント台帳の整備です。

出典: OutSystems「2026 State of AI Development report」(2026年4月)/Gartner プレスリリース(2025年8月)